【マンション管理費等】使用料

使用料とは

修繕積立金、管理費までは、すべての区分所有者が負担する費用であります。しかし、ここで取り上げる使用料は、すべての区分所有者に発生するものではありません。

特定の区分所有者にのみ発生するものであります。

 

具体的には、駐車場使用料金、専用庭使用料、駐輪場使用料、専用トランクルーム使用料等々の敷地および共用部分等に係る使用料であります。

 

この使用料は、それらの管理に要する費用に充てることとしています。そして、その残りを修繕積立金として積み立てることにしています。

 

使用料をめぐる問題

使用料の中で近年問題となっているのは、駐車場の使用料であります。

 

駐車場の使用については、かつては自動車を保有する人が多くいたので、駐車場のニーズは非常に高かったので、その抽選の方法とか、平等性とかが問題になったのですが、最近では、自動車の保有コストの高騰から、自動車を保有しない家庭も増加傾向にあり、駐車場が使用されないケースも多く発生してきているようであります。

 

このことは、駐車場の使用料のほとんどが修繕積立金に算入されることとなるため、駐車場の使用が減少するということを意味し、管理組合にとっては、修繕積立金の減少につながり、そのことによって計画修繕に支障をきたす場面が想定されるようになってきましたという、経済的側面で問題ということになってきました。

 

また、一部のマンションでは、機械式の駐車場が採用されている場合があります。これは、多くのメンテナンスコストが発生するとともに、メンテ部品の欠品の問題からメンテコストが高騰し、その建替えや廃棄をめぐる問題も起きるようになっています。

 

また、空いた駐車場の活用に、区分所有者以外への貸し出しも考えられるのですが、そうなると、今度は課税問題が発生するということで、駐車場はいろいろな問題を含んでいます。

 

ただ、駐車場の使用料はなんといっても、修繕積立金には大きく貢献する収入であり、これが使用されなくなると、年間では大きな収入減少につながるので、管理組合にとっては大変大きな関心事であることは間違いありません。