【マンション管理費 滞納2】経済的困窮。

一番の原因。経済的困窮。

延滞は、なぜ発生するのか?一番は、経済的な困窮ということであろうと思われます。

 

近年は、多くの家庭で夫婦ともに所得を得ている共稼ぎの世帯が増加し、夫婦でその家計を維持していることが多くなっていると思われます。

マンションデベロッパーもそんな家庭を意識したマンションの販売を行われています。

 

購入したマンションが、夫婦で共有持ち分になっていれば、ローンの返済も共同して返済にあたるのが当然であるということなのでありましょう。

なかには。夫婦で別個にローンを借りてマンションを購入しているケースもあります。

 

また、近年は転職が当たり前だし、正規雇用の正社員だけではなく、派遣社員、フリーター等の非正規社員で所得を得ている人も多いのであります。

 

企業も企業で、極力、労働力を流動化させるために、景気の良し悪しに合わせて雇用を増減させることを行っています。

そして、政府は同一労働同一賃金ということを推し進めているわけなので、ますます正社員は減少していくのが現状だろうと思われます。

 

さらに、企業のリストラは当たり前のように行われております。業績の悪化が見られる企業の救済には、リストラのコンサルティング会社とのコンサル契約が支援の条件となる金融機関もあるくらいであります。

 

なので、労働者が定年まで同じ会社で働くことは、非常にまれだということになります。また、それに伴って、当然、所得も大きく増減することが予想されるのであります。

さらには、リストラ退職ではなく、自らのキャリアアップの転職も多く行われています。

 

ということで、区分所有者が安定した所得に恵まれていると考える方が、非常識であると思わなければならない時代になっていると思われます。

 

なので、そのあたりも見据えて、個々人の事情も考慮しつつ、滞納の原因を判断するのが管理組合の理事には求められるのであります。

 

また、マンションを永住場所と考える永住意識は62.8%と高いものになってきております。また、居住者の22.2%が70代になっているという現状から、相続の発生も多いと思われるのであります。相続によっても、滞納は発生します。

 

相続については、また次回以降で話すことにします。

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