【マンション管理費、滞納】回収で最も大切なこと。

管理組合がやるべきこと 1

相手を特定する。

前回のブログで、管理組合の理事が抑えるポイントを書きました。それをもとにして、ではどうするかを考えてみることにします。第一に、支払を求める相手は誰なのかを把握しなければならないということです。

 

滞納している部屋番号は○○○号室の○○さんと分かっていても、どの人が、その人物かは分からないこともあります。中には、男性なのか女性なのか分からない名前の人もいます。最近は、管理組合には区分所有者の登録を男性でしてあっても、真の区分所有者は女性という場合もあります。また、区分所有者でない人から管理費を回収しても、回収にならない場合もあります。なので、とにかく、誰が当事者なのかを把握することが大切なのであります。

 

管理組合がやるべきこと 2

人間関係を良好にしておくこと。


相手を特定した次は、相手と会って話ができることであります。そのためには、人間関係を維持しておくことが大切であります。

誰しも、いきなり訴訟されたりすれば、気分はいいものではありません。そんなことをすれば、滞納している方も態度を硬化させ、意地でも払わないなどということになりかねません。

 

また、前回のブログで、時効を中断するには、訴訟だけでなく、債務の承認もあると述べました。承認は債務があることを認めるサインをもらえばいいことなので、安価で簡単なのであります。しかし、そのためには、相手方との人間関係が維持されていることが大切であるということになります。

 

しかし、人間関係を維持することは、よく考えてみると、とても難しいことであります。

 

なぜかといえば、管理組合側は、「何とか支払ってほしい」と思っているので、“払え”というわけです。でも、相手側は、払いたいけど払えないから滞納しているわけなので、“払えない”というわけです。なので、単純には会話は成立しないのであります。

 

なので、中間にいる理事は、異なる立場にいる両社の間で、どうやって人間関係を維持するかが大変難しいものとなるのであります。(交渉に関しては、また、別の機会に書きます)

 

まとめ

とにかく、管理組合としては、滞納した管理費を回収したいと思ったら、相手がだれかを特定して、会話ができる環境を作ることが最重要だということになります。

 

そして、この環境作りは、滞納が長期化すればするほど難しいものになっていくものであります。滞納金額が積み上がっていけばいくほど、互いに支払いに関して絶望感が出てくるので、自然に会話は難しいものになるわけであります。

 

しかしながら、どんなに追い詰められる状況になっても、最後は言葉で意思を伝えなければならないわけなので、会話はどうしてもついて回ることになるのであります。なので、管理組合の理事の方は大変だと思いますが、何とか、人間関係を維持する努力をしていただきたいと思うのであります。

 

結局、会話が少なければ少ないほど、高いものになるということかもしれません。

 

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