【マンション管理費 滞納2】管理会社の役割

初動は管理会社

延滞が発生していることを最初に発見するのは、当然ながらマンション管理会社であります。毎月区分所有者の口座から管理費等を引き落とすのだから、引き落とせなかった口座があればすぐにわかるのであります。そして、もちろん督促を行うことになっています。

 

最初は、電話で督促し、次は訪問する等で督促することになっています。そして、管理委託契約書に書いてある範囲の督促を行い、その報告を管理組合に報告することになっています。そして、管理会社の責任範囲は終了するのであります。

 

延滞の督促は、管理会社の重要な責務なので、必ず管理会社との管理委託契約書には記載してあるのが一般的であります。中には、内容証明まで出してくれる契約をしている管理組合もあります。しかし、近年は、管理会社との契約はその管理に質よりも価格に重点が移行し、その内容にまで踏み込まない管理会社もあります。

 

主体は管理組合

延滞に対する初動は、とても大切で、ここが適切ならスムーズに解決する場合もおおいと思います。むろん延滞を発生させる区分所有者が、最も悪いのでありますが、多くの場合はうっかりなどで遅延する場合がほとんどで、それをあまりとやかく言うと、延滞者も人間なので、気分を害することもあるかもしれないと思います。ただ、多くの情報は、コミュニケーションが取れる間に取っておかないとまずいのであります。人間関係がこじれてからでは、解決できることも解決できなくなってしまいます。

 

なので、管理会社の初動は大切なのであります。ただ、管理会社も限界があります。なぜなら、管理費の回収の主体は管理組合であるからです。管理会社が、力ずくでも回収するということはできないのであります。むろん、管理会社はサービサーではないし、一定の契約に基づいて、延滞を管理し、その報告を管理組合にすることが責務なのであります。

 

あくまで、主役は管理組合であります。管理組合は区分所有者で構成されているので、結局は個々の区分所有者の問題となってくるのでありますが、解決に正面からあたらなければならないのは、管理組合の理事ということになります。

 

管理組合の理事は、自らの時間と労力を無償で提供して管理組合の業務をこなす例が多いわけなので、なかなかなり手がいない。また、マンションは多くの法律や技術面の問題も多いので、輪番制で数年に一回程度理事の順番で当たってしまった区分所有者が適切な判断で問題解決を行うには、かなり酷な状況であると思われるのであります。

 

そんな時に有用なのが、マンション管理士です。是非、お近くのマンション管理士にお声がけいただくとありがたいと思っております。

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